用語解説
決算とは、企業が一定期間の経営成績や、ある時点の財政状態をまとめる一連の作業およびその成果物のことです。主要な決算書類として、損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書があり、これらを「財務三表」と呼びます。
・損益計算書:一定期間の収益と費用から利益を示します。
・貸借対照表:ある時点での資産・負債・純資産の財政状態を表します。
・キャッシュフロー計算書:現金の流れを営業・投資・財務活動に分けて示します。キャッシュフロー計算書の作成は、上場企業や「大会社」など一定の要件を満たす企業に義務付けられています(すべての企業に義務があるわけではありません)。
日本では3月を本決算とする企業が多く、上場企業には四半期ごとの決算(四半期報告書)の作成・開示も義務付けられています。決算情報は「決算短信」などの形で速やかに公表され、株主や投資家、取引先、金融機関などへの重要な報告手段となっています。
これらの決算書類は、企業の健全性や成長性を判断するための基礎資料として広く活用されています。